2009年6月11日木曜日

鏡音リン・レンfeat.下田麻美『Prism』

普段はニコニコ関連はアイマスレディオを聴くときくらいしかアクセスしない私ですが
(つーかあまりにも玉石混交でいちいちチェックするのが面倒ってのが一番なんですね)、
これについては触れないわけにはいかないでしょうね。

というわけで鏡音リン・レンfeat.下田麻美『Prism』を買ってきて聴いてみました。
(今日はあさぽんがニコニコに出演して生番組をやってましたが、
ふとももが実に目立つもののその奥は見えませんでしたね)。

ご存じのとおり、声優さんの声を楽器の音としてサンプリングして、
これを元に実際の曲を演奏させることによりあたかも人が歌ってるかのように
奏でさせることの出来るソフト(Vocaloid)のシリーズとして、
あさぽん演じる鏡音リン・レン(リンが女声でレンが男声)があります。
この鏡音リン・レンで作られた名曲を、サンプリング元である
あさぽんが歌うという企画が今回のアルバムのようです。

聴いた感想。
まぁありふれた感想ですが、「本当に色々な声で歌うことができるんですねー」
「大人っぽいシリアスな歌も実にうまく歌うもんですねー」と言うものです。
正直びっくりしましたし、あさぽんの才能はすごいなあと感服しました。

でも、まぁこんなことは恐らく聴いた多くの人が感じることだろうと思うので、
改めてここで強調するまでもないかもしれません。
音楽に造詣の深い方々がもっと言葉を尽くして的確な評価をして下さることでしょう。

私が言いたいのはただ一つ、「アイマスも負けてられんぞ」ってことです。

どうも聞くところによると、ニコニコMADの三大勢力ってのは
東方、ボーカロイド、アイマスの3つということになってるらしいとのこと。
東方ってのは元が同人シューティングゲーらしいですが、正直詳しくない。
キャラの世界で妄想が肥大することにより同人の世界ではかなりの位置を占めるようですが、
私はあまり関心がない(まぁ気分的になじみがないってだけですけど)。
関心がないことに理由は必要ないかと思いますが、あえて理由を挙げるとすれば
のっけから創作物(虚構)で現実世界に対比を見出せないから、ととりあえず言っておきます。

で、それに比べるとボーカロイドとアイマスってのは、
世界を構築する元の実体があるという点で似通ってると思うんですね。

アイマスの場合は大雑把ではありますが3次元上の特徴のある部分が
2次元上でも保持される形で投影がなされてる。
ボーカロイドの場合は2次元のイメージがあくまで後付けっぽいので
(つーか鏡音のイメージはどう考えても亜美真美のパクリだろw)
3次元から2次元への「投影」って感じはしませんが、
どっちかというとパーツごとにバラバラにした上で組み替えてるイメージですかねえ…

どっちにしろ現実世界の一つの「モデル」として仮想世界を作り上げてるっていう点では、
方法の違いこそあれ共通してますよね。

その一方の代表、「ボーカロイド」で、モデル世界で構成されたものが、
現実世界に還元されて再現された。
しかもそれが公式の側から売り出された。

これは極めて注目すべき出来事です。

今まで私は、アイマスの各キャラがま○こを公開した像が少なくとも
公式作品からは得られないと考えていたので、
その要素なしで構成されたニコニコMADなどの世界でも
ま○こは出現し得ないと考えていました。

しかし、モデル世界のもう一方の代表であるボーカロイドが、
実験成果を実在世界の作品として還元した今、
アイマスがこのまま停滞することは許されるのでしょうか?

もう話題になってからだいぶたちますが、アイマスSPでのデバッグモードで
アイドルに自由に様々なポーズを取らせ得ることが判明しましたよね?
ステージの上でアイドルがM@STURB@TIONを行っている様子も
自由自在に表現できると評判でした。

ライバルが少なくとも一定の成果を収めた今、
アイマス側も仮想世界から得られるものを形として残すべきです。

すなわち、仮に各キャラのま○こが公開されていないとしても、
せめてステージ上での各アイドルのM@STURB@TIONを中の人が再現し、
ステージ上で演じるべきだろうと思います。
そして現在のM@STER SPECIALの次のシリーズとして、
THE IDOLM@STER M@STURB@TIONシリーズとして
作品化すべきだろうと思います。


今回のあさぽんのCDを聴いて、とても器用で表現力、順応力ともに
申し分ないと思いました。
あさぽんはボーカロイドのみならずアイマスでも十分に活躍していますから、
モデルを具現化するその能力を、アイマスの世界でも遺憾なく発揮してほしいと
願っています。

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